あいはぶ!アイハーブ

iHerb(アイハーブ)で購入した商品のレビューを書いていきます。購入時の参考にどうぞ。

iHerbでバニラ配合の製品が購入できない理由

以前の記事で※MRPの紹介をいたしました。

※MRP:

Meal Replacement Powderの略。粉を水に溶かすだけで様々な栄養を摂取できる。

ihaveiherb.hateblo.jp

その時にバニラが入っているフレーバーだけ注文できなかったことに気が付きました。

理由を調べたところ「野生のバニラがワシントン条約にて輸出入規制の対象」になっていることが原因のようです。簡単にまとめると、

 

 

野生のバニラワシントン条約の規制対象になっている

輸入するには「野生のバニラではないことを証明する」必要がある

商品パッケージに「農園栽培」となどとかかれていれば輸入できることもあるが、税関のさじ加減で止められてしまうことがある

 

 

税関で止められてしまう「かも」しれない商品をiHerbとしても送るわけにはいかないので、初めから購入できなくしているようです。

 

以上がiHerbでバニラ配合製品が購入できなくなっている理由です。

簡単に説明すると以上のとおりですが、もう少し詳しく知りたいかたは

続きに詳しく記載しているのでどうぞ。

 

 

 

 

ワシントン条約とは

外務省のHPには以下のように書かれています。

ワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は,野生動植物の国際取引の規制を輸出国と輸入国とが協力して実施することにより,採取・捕獲を抑制して絶滅のおそれのある野生動植物の保護をはかることを目的とする。

ワシントン条約 | 外務省

「絶滅のおそれがある野生動植物」の輸出入を規制するための決まり事がワシントン条約です。ワシントン条約では、絶滅のおそれの度合いによって

  • 付属書Ⅰ
  • 付属書Ⅱ
  • 付属書Ⅲ 

の3つに分けられています。それぞれの定義については以下の通りです。

 付属書Ⅰ

絶滅のおそれのある種であって取引による影響を受けており又は受けることのあるもの。商業取引を原則禁止する(商業目的でないと判断されるものとしては,個人的利用,学術的目的,教育・研修,飼育繁殖事業が決議5.10で挙げられている)。取引に際しては,輸出国及び輸入国の科学当局から当該取引が種の存続を脅かすことがないとの助言を得る等の必要があり,また,輸出国の輸出許可書及び輸入国の輸入許可書の発給を受ける必要がある。(条約第3条)。約980種を掲載。

 

付属書Ⅱ

現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが,その標本の取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種となるおそれのある種又はこれらの種の標本の取引を効果的に取り締まるために規制しなければならない種。輸出国の許可を受けて商業取引を行うことが可能。取引に際しては,輸出国の科学当局から当該取引が種の存続を脅かすことないとの助言を得る等の必要があり,また,輸出国の輸出許可書の発給を受ける必要がある(同第4条)。約34,400種を掲載。

 

付属書Ⅲ

いずれかの締約国が,捕獲又は採取を防止し又は制限するための規制を自国の管轄内において行う必要があると認め,かつ,取引の取締のために他の締約国の協力が必要であると認める種。附属書IIIに掲げる種の取引に際しては,種を掲載した締約国からの取引に限り当該国から輸出許可書の発給を受ける必要がある(同第5条)。約160種を掲載。

ワシントン条約 | 外務省

 もっとも規制がきびしいのは付属書Ⅰです。Ⅱ、Ⅲの順に規制がゆるくなります。 

バニラがワシントン条約の対象になっている理由

バニラはラン科の植物です。実は、ラン科の植物そのすべてがワシントン条約において規制の対象であり、付属書Ⅰもしくは付属書Ⅱに該当します。

※下記リンクの条約文章:ワシントン条約附属書(植物界)平成29年1月2日から発効(PDF形式:340KB)のP13に記載あり。

ワシントン条約について(条約全文、付属書、締約国など)(METI/経済産業省)

 

ただしバニラに関しては、人工的に栽培されたことが証明できればワシントン条約の対象にはなりません

7 特定の種が附属書のⅠに掲げられる際、当該種に関し、部分及び派生物に限る旨明記されて いない場合には、当該種の すべての部分及び派生物が含まれる。附属書Ⅱ又は附属書Ⅲに掲 げる種又は種よりも大きな分類群に付されている符号「# 」及び数字は、第1条(b)(iii)の規定 に従い、条約の適用を受ける対象となる標本として特定されている植物の部分又は派 生物を 明記する以下の脚注を指す。

 

#4 次のものを除くすべての個体の部分及び派生物

(d) 帰化したか又は人工的に繁殖させたヴァニルラ属(ラン科)及びサボテン科の果実並び
にその部分及び派生物 

 

※下記リンクの条約文章:ワシントン条約附属書(解釈)平成29年1月2日から発効(PDF形式:157KB)より抜粋

ワシントン条約について(条約全文、付属書、締約国など)(METI/経済産業省)

 上記引用のヴァニルラ属というのはバニラのことです(原文のワシントン条約の条文には英語でバニラとかかれています)。

 

バニラを輸入するのであれば、経済産業省へ必要書類を提出するか、明確に「野生のバニラではない」ことを証明する必要があります。商品パッケージに「バニラ」とかかれていなかったり、「農園栽培」と明記されているものには書類を都度提出しなくても輸入できることもあるそうです。

 

ただし、手続きをしなくても輸入できるかどうかは税関側のさじ加減で決まってしまうようで、今まで購入できていたものが急に税関で止められてしまうことがあるそうです。現在、iHerbで購入可能になっているバニラ配合の製品でも、いつ税関で止められてしまうかわからないので、購入しないほうが無難だと思われます。